Allgemein · 文化の違い

ミュンヘン銃乱射事件から考えてみた。ドイツの移民事情。

友達が引っ越しをしたので、マフィンは金曜日からシュトゥットガルトへ行ってきました。友達の車でアウトバーンを走っている時、ミュンヘン行きのバスがあって、また行きたいな~と思っていた矢先、テロが起こったかもしれないという情報が。

結果的には、テロではなかったようですが、列車内でのアフガニスタン人による事件や、シリア難民による恋愛のもつれ殺人事件、シリア人自爆事件。一度起こってしまうと、その事件に感化されて、事件を起こすことへのハードルが低くなってしまうこともあります。全てがテロではありませんが、どうしても目立ってしまうのが移民や難民が事件を起こしたということ。

もちろんマフィン自身もドイツでは外国人という立場に入り、本当に命を脅かされて避難してきた難民の方の方が多いので、移民だから、難民だからという理由で距離を置くことは間違っています。ただ、どこにテロリストが紛れているかわからないので、人間の心理として正直怖いなという気持ちが働くわけで・・・

噴水
シュトゥットガルト。宮殿広場(シュロスプラッツ)

 

普段マフィンが住んでいる街は、そんなに大きいところではないので、恐らく大規模なテロなどはないと思います。(と願っています。)でも、犯人が単独だった場合、もはやどこで何が起こってもおかしくないですよね。例えば、上の写真のシュロスプラッツへ行った時は、ミュンヘンの事件があった翌日だったこともあり、『沢山の人がくつろいでる中、もし今ここで銃を持った人が現れたら・・・』なんて考えてしまいました。

一緒に行動を共にしていたドイツ人3人からは、「テロよりも交通事故で亡くなる確率の方が高いんやし、大丈夫やで~」と言われましたが、後から聞くと、大きいカバンを持っている人や、太っている人が近くにいないかなどが気になったそうです。

「何で太っている人?」とマフィンが聞くと、「爆弾を体に巻き付けている可能性があるから」とのこと。背筋がヒヤリとしました。

噴水2
シュロスプラッツでくつろぐ人たち

 

難しい問題なので、あんまりブログでテロのことや、移民難民については書きたくなかったのですが、さすがに今回のミュンヘンの事件はドイツにとってショックが大きかったし、今日はドイツの移民事情について少し触れてみようかなと思います。

今回のミュンヘンの事件、イラン系ドイツ人とのことですが、犯人の本名は『イラン系の名前・ドイツ系の名前・S(イラン系のファミリーネーム?)』にもかかわらず、ドイツ国内での報道は『イラン系の名前・ドイツ系の名前・S』と、イラン系の名前が伏せられていることが多いです。これは、移民や難民に対する国民意識を悪化させないための配慮のようです。ネット社会の今、無駄のようにも思われますが。

以下、ドイツの移民について統計サイトの情報なども交えてご紹介します。硬い文章でマフィン自身書いてて頭が混乱しそうになったので、苦手な方はリターンしてください。

 


移民により成り立つ国ドイツ


ドイツは移民が多いというのは何となく知っていましたが、実際ドイツに来て移民の多さに改めて驚きました。移民と言っても、トルコ系ばかりでなく、イタリア、ポーランド、旧ユーゴスラビアからの移民がすごく多いんですよね。

Auslaender※DESTATIS Statistisches Bundesamt より引用

 

学校の授業で、『アメリカは人種のるつぼ』だと習いましたが、ドイツだって負けてはいないと思います。この国では外国人のマフィンですが、周りを見れば色んな人種の人がいます。だからこそ、ドイツに来てまだあまり疎外感を感じたことはありません。これが日本だった場合、見た目だけで他の人の視線を集めそうですよね。だからこそ、初めてドイツに来た時、住みやすい国だなという印象を持ちました。

 

Datenreport_Migration
※DESTATIS Statistisches  Bundesamt より引用

Im Jahr 2014 lebten 16,4 Millionen Menschen mit Mi­gra­tions­hinter­grund in Deutschland – das waren rund 20 % der Gesamt­bevölkerung.

(マフィン意訳-2014年の統計によると、ドイツには1640万人の移民がいて、これはドイツ全人口の20%を占めている。

Sie setzten sich aus 7,2 Millionen Ausländerinnen und Ausländern und aus 9,2 Millionen Deutschen mit Mi­gra­tions­hinter­grund zusammen.

(マフィン意訳-この1640万人のうち、720万人はドイツ国籍を取得していない外国人で、920万人はドイツに帰化した移民である。

もはや移民の割合が20%なんて、日本では考えられないですね。同じ少子高齢化問題を抱えている日本とドイツ。移民により労働力を賄おうとするドイツ。日本がドイツに習えるところがあるのか、ないのか。

大量の移民を迎え入れることで、労働力の確保というメリットを得たドイツですが、一方で目を背けられないことは、文化の違う人たちが共存できるか否かということ。

 


移民の抱える問題


・言葉の壁

マフィンは実際にドイツ国籍を取得したイラン系、クルド系、ルーマニア系、イタリア系、ポーランド系のドイツ人と話をしたことがあります。

同じ移民と言っても、元々は難民だった人、国が貧しいので出稼ぎで来た人、ドイツで生まれた2世の人、とそれぞれなので、一括りに言うことは出来ませんが、例えば小学校高学年の頃ドイツに避難してきた人の場合、一からドイツ語を勉強しても、同級生のドイツ人と同じレベルまで勉強が追いつけるかというと、やはり難しく、その差が後の進学、就職にも影響を与えます。

言葉の問題で職に就けず、恐らく生活保護をもらって、昼間からお酒を飲んでその辺にたむろしているドイツ語以外を話す人たちも時折見かけます。生活保護をもらっている人のうち、40%が移民です。

大都市に住めば、職探しもしやすいかもしれませんが、引っ越す予定もないし、マフィン自身もドイツ語ができるまでは、ドイツ人と対等な立場で仕事を探すのは難しいなと感じています。(英語でできる仕事もありますが。)

IMGP2238
シュロスプラッツのモニュメントにある彫刻
・文化の違い

親が子供を育てる際、全く怒らない文化の国の出身者がいた場合、ルールに厳しいドイツ人との間にあつれきが生じることになります。

未だに男尊女卑が根強い地域から来た人にとって、男性と同じように強く生きるドイツ人女性は理解し難いだろうし、肌をなるべく隠さないといけない宗教の人たちにとって、公園でビキニを着て日光浴をするドイツ人は驚きを通り越して、怒りさえ覚える可能性もあります。

以前、5歳くらいの子供が、道端に落ちているライターを拾って遊んでいるのを親が何も注意しないという、マフィンの価値観では目を疑うような光景を目にすることがありました。でも、その国の人たちにとっては、子供には好きなことをさせて、自分で何が大事か、何が危ないかなどを学ばせるんだということを聞き、これがその人たちにとっての文化なんだと知りました。

ドイツでは、違う文化背景を持つ移民や難民の方が少しでも順応できるよう、『統合コース』というものがあって、ドイツで生活する際に最低限必要なドイツ語を習得したり、ドイツの歴史、文化、規則などを習得するコースに通うことが義務づけられています。

マフィンはドイツの滞在許可証を受け取る際、日本の大学院を出ているのであれば、受講の必要はないと言われましたが、この統合コースは1時間当たり1ユーロで通えるので、もう少し早く手続きしていれば語学学校に安く通えたのになと損した気分になりました。

IMGP2180
シュトゥットガルトのテレビ塔から見たシュトゥットガルトの街並み

 

ただ、統合コースを受けたからと言って、ドイツ社会に統合できるかというと、そう簡単にはいきません。少し極端な例ですが、例えば、元は難民だったクルド系ドイツ人の友人の場合、ドイツの高校を出て、ドイツ人と同じように仕事をしていますが、同じ宗教の人としか結婚出来ないという決まりがあるので、その時点でドイツの大半を占めるキリスト教の人は恋愛対象、結婚相手の対象から外れます。

彼女の年の離れた弟は、ドイツで生まれ育ったので、ドイツ語の方が流暢だということですが、いくら生まれ育ったのがドイツでも、家庭の中で自分たちの文化を守っていた場合、その人のアイデンティティを大きく左右するのは、やはり家庭環境ではないでしょうか。

マフィン自身まだ子供はいませんが、いつか子供が生まれた場合は、やはり日本文化もきちんと知ってもらいたいし、自分のルーツは理解していて欲しいと思っています。

 


押し付けるばかりでなく、お互いに知ること


移民に必要とされることは、ドイツの文化を受け入れること。そして、移民を受け入れるドイツ人にとって必要とされることは、単に労働力としてみたり、自分たちの文化を押し付けすぎたりしないこと。真の統合を目指すためには、ドイツ人自身も色んな文化があるのだということを思考が柔軟な子供のうちから触れる機会が必要かもしれません。

もちろんドイツだけでなく、グローバル社会、そして昨今の異文化衝突で起きる争いや、テロが増えた今、日本でも多様な文化を学ぶ機会はもっと必要ですね。
マフィンが小学生の頃はあまりそういった教育はなかったように記憶していますが、今はどうなのでしょう。Prinz君が学生時代は、少なくともドイツでそういった教育はなかったとのことですが、もしかしたら、移民難民が増え、現在はそういった教育もなされているのかもしれませんね。

 

雨が止んで虹がかかるように、他民族、異文化への理解が進み、不安定な世の中が改善されて争いが少しでもへることを祈るばかりです。

IMGP2258
シュトゥットガルトで見た虹。ドイツで初めて虹を見ました。

 

難民についても触れようと思ったのですが、普段のブログと趣旨が違い過ぎて既に頭がパンクしそうなので、また機会があれば書こうと思います。

 

Tschüs!!

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